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2023.07.03 プレスリリース

帝人とアクセリード創薬研究に関する合弁会社設立の契約を締結

帝人株式会社(本社:大阪市北区、社長:内川 哲茂、以下 帝人)およびアクセリード株式会社(本社:東京都港区、社長:池浦 義典、以下 アクセリード)は、このたび、設立に向けた協議を進めることで合意していた、創薬研究に関する両社出資の合弁会社について、2024年4月1日に設立する最終契約を締結しました。

1.背景・経緯

(1)帝人は子会社の帝人ファーマ株式会社(本社:東京都千代田区、社長:種田 正樹、以下 帝人ファーマ)において医薬品事業を展開しており、東京研究センター(東京都日野市)内の生物医学総合研究所にて創薬研究に取り組んでいます。同研究所は、難易度がますます高まりつつある昨今の創薬研究環境において、自社創薬技術やリソースをより効率的に活用し、国内外の様々な大学・企業との協働や提携によって創薬イノベーションを加速する取り組みを積極的に推進しています。

(2)アクセリードは持株会社として、2017年7月に武田薬品工業株式会社の創薬プラットフォーム事業を継承して事業を開始した国内初の創薬ソリューションプロバイダーであるAxcelead Drug Discovery Partners 株式会社(以下 Axcelead DDP)を傘下に有しています。Axcelead DDPは、創薬に必要なほぼ全ての機能を有し、創薬ターゲットの探索から医薬品候補化合物の最適化、さらには臨床開発への橋渡しプロセスまでの非臨床創薬研究サービスをワンストップで提供しています。

(3)海外において先行する非臨床研究をはじめとする創薬研究機能の水平分業化と、新たな創薬研究サービス形態の拡大を背景として、両社は2023年2月に、帝人ファーマの創薬研究機能を中核的な経営資源とする、新たな合弁会社の設立に向けた協議を開始する合意書を締結し、組織体制や経営資源などについての調整を進めてきました。

(4)そしてこのたび、出資比率や組織体制などの経営に関する事項について合意に至ったことから、合弁会社の設立を決定する最終契約を6月30日付で締結しました。

(5)さらに帝人は、アクセリードとの協働・提携の強化を含むオープンイノベーションの一層の推進を図るため、株式会社ウィズ・パートナーズが運営するヘルスケアNewプラットフォーム・ファンド投資事業有限責任組合(東京都港区)に総額29億円を拠出する、組合加入契約を同日付けで締結しました。

2.設立する合弁会社について

(1)このたびの契約における、合弁会社に関する主な決定事項は以下のとおりです。

・アクセリードが51%、帝人が49%の割合で出資し、両社が全株式を所有する。

・今後速やかに準備会社を設立した後、吸収分割のスキームを用いながら、帝人ファーマの技術、施設・設備、人員など創薬研究に関する機能の一部を中核的な経営資源として統合または活用できるようにする。

・社名や資本金、代表取締役および取締役などをはじめとする執行体制などについては、今後、両社の協議で決定する。

・吸収分割の効力発生日は2024年4月1日とし、この日より合弁会社の事業を開始する。

(2)事業内容は創薬のターゲットの選別から新薬候補化合物の取得、ならびにそれらに関連した創薬研究活動の支援です。両社の保有する創薬に関するノウハウや知見、技術や資産に基づく強固な基盤を強みとして、国内外の創薬プレイヤーからの需要を取り込み、創薬の総合支援サービス企業としての成長を図ります。

3.今後の展開

(1)今後、両社は合弁会社の設立および稼働に向けて、経営体制の整備を進めていきます。

(2)帝人および帝人ファーマは医薬研究における実験科学的研究(ウエット研究)機能を外部化することで新薬開発の効率化や迅速化を図り、革新的な医薬品の創出を目指します。また、これまで欧米の大手製薬企業などに研究成果を早期導出してきた能力や知見を活かし、研究開発機能が独自に収益を生み出しつつ、創薬研究の水平分業化という業界の需要にも応えることが可能な、製薬企業としての新たなビジネスモデル確立を図ります。

(3)アクセリードは、今回の取り組みを通じて、創薬プラットフォーム事業基盤のさらなる強化・拡充を図ることで、今後国内外で益々高まることが見込まれる製薬企業やバイオベンチャーなどの創薬研究支援に対するニーズに応えていきます。

以  上

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